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leg着地に失敗して足をひねったダンサーの20代女性

着地に失敗して足をひねったダンサーの20代女性

仕事でカラーガードをしているダンサーの方が来院されました。

カラーガードとは?

マーチングバンドのセクションのひとつにカラーガード(Color Guard Section)があります。カラーガードとは、音楽をカラダ全体で表現するセクションになります。ダンス要素もあります。
主にフラッグ(旗)やライフル(銃)、セーバー(剣)などの手具を使いながら表現にボリュームをつけていきます。
私が知っている限りでは、自衛隊や警察官がパレードを行っているときにやっているものです。
元々のカラーガードの意味は、カラー(国旗・軍旗)をガード(守る)という意味があり、軍隊の先頭に立って行進する旗手でした。
現代では、各チームのカラー(チーム・ショー)を象徴する大事なセクションであり、チームが作り出す作品・音楽を表現するマーチングバンド特有の大切なセクションとなっています。
 近年、日本のマーチングでも音楽技術と同等に色彩感や世界観の理解・表現が重要になりつつあり、カラーガードセクションは、マーチングにおいて欠かせないセクションとなりました。また、カラーガードのみの作品作りを行っているチームも増え、単独の演技も盛んになりました。
 カラーガードで大切なのは、操作性の高い操作技術と演技力、そしてビジュアルデザイン。フラッグにデザインされるのは、チームやショーコンセプトのイメージにつながる色彩や象徴とする形が多いと思いますが、演技に使う手具でもあるので、操作性が良く見栄えするフラッグが必要になるでしょう。また、動くことでダイナミックに見えるデザイン性の高いビジュアルであることが大切です。

調べてみると、このようなもののようです。

以前、患者さんの中でカラーガードをしている女性がいましたが、大きな旗を手で操作するため、手首をかなり痛めていました。

今回のカラーガードをしていて足首を参照した場合は、
旗を使って演技中、台に飛び乗ろうとした時、
足を滑らせ落下したときに足首をひねったようです。

高所から落下してしまうとどうなるかと言うと、
足先で着地できたとしても、
先足位で着地して衝撃により、
前脛腓靱帯や後脛腓靱帯を損傷してしまう可能性があります。

足首には、
脛骨と腓骨があり、
それを外れないように縛っているのが

前脛腓靱帯と後脛腓靱帯

です。

足根骨で足首と接しているのが距骨で、
距骨の上方への衝撃により、
前脛腓靱帯や後脛腓靱帯引き裂くような外力が生まれてしまい、
靭帯損傷を引き起こします。

今回は
検査により、
前距腓靱帯や前脛腓靱帯には腫れや圧痛がなく、
足首のアキレス腱の後ろにある後脛腓靱帯に
圧痛と腫れがありました。

幸いにも歩行は可能で、
体重を乗せて足首を曲げるときに強い痛みが出るため、
演技が出来なくなったようです。

立位で検査をすると、

骨盤に歪み、右上方転位
右股関節周辺に筋緊張
下腿部に筋緊張
腓骨筋、長趾屈筋に圧痛、腫脹
足底筋の筋緊張

が確認できました。

筋肉が引き締まっていて、筋肉のつき方から、かなり鍛えていることが伺えました。

カラーガードを毎日のように練習しているようです。

「股関節に左右差があるけど、
右股関節に異常はないの?」

と聞くと、

「右の股関節が動かしにくくて、可動域に制限が出ています。」
「右の足首は演技中によくひねってしまい、その都度痛めています。」

そこで私は
「骨盤の動きが悪くなって、右の股関節の可動性に問題が生じたため、足首を動かすための筋肉がうまく機能していないからひねってしまうんだよ。」

と伝えました。

そのことを伝えてみると、
本人はそこを直して欲しかったんだと言っていました。

骨盤が歪むと
足への神経伝達がうまくできなくなります。

股関節がうまく動かなくなると、
余計な力を使ってしまうため股関節周辺の筋肉が固まってしまいます。

股関節周辺の筋肉が固まると、
足への血流障害が生じ、筋肉疲労がうまく取れなくなって、筋肉痛や腱の痛みが出やすくなってしまいます。

施術では、

股関節周囲の筋肉の緊張取り除いていきます。
中臀筋
内転筋
腸腰筋

の施術を行うと

足首付近の腱の緊張がほぐれ、
股関節が外旋していたものが変化しました。

腱の圧痛を取り除くために

胆嚢のツボを施術してから
立ち上がって、
足首の痛みを確認してもらうと、

患者さんは笑顔になり、

「だいぶ楽になりました。」

と言っていました。

ついでに、
足首の矯正を行い、腓骨の位置を調整しました。

足首の可動性を残しつつ、
前距腓靱帯や前脛腓靱帯の固定をするために、
テーピングが邪魔にならないように固定を施しました。

これで
膝の屈伸運動
ジャンプ運動対応
が可能になり施術が終了しました。

前距腓靱帯や前脛腓靱帯を損傷すると、
痛みは長引きます。

立ち上がって体重を足首にかけると、
脛骨と腓骨に圧力が加わるため、
靱帯に負荷がかかってしまいます。

ジャンプしたり、走ったりしたら余計に負荷加わってしまいます。

運動しながら治していくためには、
正しい固定を行い、
悪化を防いでいかないといけません。

そのための治療と固定が必要なのです。

継続して来院していただければ、しっかりと治っていくはずです。

すぎなか整骨院では
様々な怪我にも対応しております。

今の症状に見合った施術をしていくことでしっかりと良くなります。
運動しながらでも施術も可能なのです。

詳しくはすぎなか整骨院ホームページ
コラムを覗いてみてください。
http://chiryouka-suginaka.net/blog/column/

治りやすい身体をつくって元気な明日へ
住所 東京都杉並区阿佐谷北6ー30ー3ー1階
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ホームページ http://chiryouka-suginaka.net

2006年国家資格 柔道整復師 取得

患者さまの身体を理解し、しっかりサポート出来るように勉強してきました。様々なお悩みにもしっかりサポートしていきます。

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