2025/09/01
9月の診療日程になります。
山行へ
今年もやっちゃいました!
それも
富士山登山
である。
息子と富士山登頂をやったのが2年前。
うちでは子どもが小学6年生の夏に富士山に登るという儀式があります。
これは父ちゃんが子どもが生まれたら子どもと富士山に登りたいと勝手に考えていることでした。
息子の時と同様に実行してきました。
今回は娘が小学6年生の夏に
胆力を鍛えるため
辛さの限界突破のため
目標を達成して成功体験を実感するため
子どもとの絆を深めるため
日本一を体験すること
山登りの楽しさを体験するため
小学生での思い出として
を目的としています。
6年生になったら富士山に登るもんだとちょいちょい伝えていました。
富士山やだ〜
富士山登りたくない〜
とよく言っていましたが、実行の日程が近づくにつれワクワクしてきたようでした。
しかし、ちょっと深刻な問題があった。
自分の膝の半月板損傷
6月15日のたまにやっているフットサルでテンションが上がって全力で走って方向転換する時に右膝がグズってなったのが原因かと。
その後、膝を曲げたままでいると引っかかって、膝を伸ばそうとする時にバキって鳴って激痛が出るといった状態でした。
何とか痛みがなくなって機能障害は改善されたものの、力が入りにくく踏ん張れないし、膝の違和感がずっとある状態でした。
そんな不安を抱えたままの富士登山。
娘も心配だが、自分の膝も心配。
膝のケガのせいでトレーニングできず、体力、心肺機能が低下している。
いざ、以前から決めていた8月4日月曜日に決行することにした。
2年前の教訓を生かして試行錯誤をしたりした。
2年前の富士山登山
天気が良かった8月6日日曜日に富士山に行った。
月〜土曜日までフルで仕事をし、その日の夜に車で自宅を出発。
富士山パーキングで0時から仮眠をとる予定。
3時に起きてタクシーで五合目へ。
4時から登山開始し、途中でご来光を観察。
下山して五合目でお土産を買って、シャトルバスで富士山パーキングに戻る。
帰りに温泉で体の疲れを癒す。
それから車で帰る。
こんな感じの予定であった。
問題点
①土曜日は仕事から帰ったのが20時。21時に出発。これが疲労困憊のままなので、車中泊も可能だろうと予測したのだがワクワク状態であったためか全く眠られず。
②日曜日は帰りがめちゃくちゃ渋滞していたので100キロの道のりを5時間ほどかかって帰ってきた。
③温泉に入れば疲労や筋肉痛が少しとれるのではないかと期待したが、温泉で脱水症状が勃発。11時間登山していたので筋肉が熱を持っていたのもある。ほとんど風呂には入らず足のマッサージを頑張ってやった。だが、ほとんど効果なし。
今回は前回の教訓を活かし、
①富士山を舐めてはいかんということで、3連休を取り、体調を万全にすることと、天候のコンディションがいい日を選ぶことにした。
日曜日は買い出し、準備、早めの就寝。
月曜日は往復の富士山までの道のりと登山。
火曜日は休養。
水曜日から仕事。
→体調には余裕があり良かった。
しかし、筋肉期間は前回と同じ4日間。疲れが取れるためにはやはり1週間。でも、富士山の次の日は休むことが必要だとかんじる。
②富士山登山前は車中泊する予定であったが全く眠れなかったので、前日の18時に就寝し、11時に起きて12時に家を出発ことにした。
→だが1時間半しか眠られず。お腹いっぱいにしても眠気は来ず。初めての娘は眠られず。余裕のある息子は浅い眠りのようだったが4時間ぐらい眠れたようだ。
③日曜日は夏休みのため、高速道路が混むので、月曜日なら登山者も前回ほどではなく、帰りの高速道路も19時ぐらいになるとさほど混まなかった。
2年前と違っていたこと
①入山規制が厳しくなったので、入山料が1人4000円かかる。
②富士山アプリをスマホに入れて、登山者の申請を事前に登録。入山料の支払いが事前のキャッシュレス決済。
③富士山五合目の受付で蛍光緑のタグをバッグか腕に取り付け、木札みたいなものがもらえる。
④受付のちょい先にゲートが置かれ、門番のおっちゃんがいる。おっちゃんに蛍光緑のタグを確認してもらう。行きと帰りに見せる。
⑤ゲートの開放時間が早朝3時〜14時。ということは山頂でご来光を拝むためには山小屋に泊まるしかないようだ。
8月4日 富士登山当日!!!!
0:20に車にて自宅出発。
前日18時からの睡眠タイムでうまく寝られなかったからか、子どもたちは車に乗ったらすぐ寝ていた。
1:57富士山パーキング到着。
仮眠タイムだが熟睡できず。子どもたちはガッツリ寝ていた。
2:40に起こすも、寝ぼけて全然起きようとしないのであった。
無理やり起こして、朝食と身支度。
自分と息子はおにぎりやパンなどの軽食。娘はなんと早朝からガッツリ系の冷やしラーメン!
娘は何かと準備に時間がかかる。
3:20タクシーで富士山五合目へ
タクシー代14900円+有料道路スバルライン代2100円。←これが妥当だと感じるかは個人によると思う。
ちなみにシャトルバス発が4時からで、5時から100人ぐらいが一斉に五合目を出発するようになる。←歩きながらご来光を拝めない。初っ端から混雑している感覚になると思う。往路は上りなのでずっと前の人のSiriを見ながら登る羽目になる。
タクシーを使うことで5.5合目あたりでのんびりご来光を拝めるし、登山道中は空いている。
3:55富士山五合目到着!
標高2300m
しばらくトイレが無いので五合目の無料トイレを使用。
真っ暗なのでヘッドライトがあると良い。
富士山パーキングでは普段の格好でいたのだが、タクシーを降りるとかなり冷え込んでいる。
大学生の時に原付で一人旅をしていて、1番高いところで野宿をしようと意気込んで登って行ったのだが、短パンとジャージの格好でそこら辺で拾った段ボールに包まったけど寒くて眠れなかったのを思い出す。
今は違う。
準備はバッチリ!寒いのでレインスーツを着込む。
4:20五合目出発!
受付で入山料を支払い証明のQRコードを見せる。そうすると蛍光緑のタグと富士山登山記念品の木札がもらえる。
タグは確認できるところに取り付ける。
4:45ご来光!
2年前と同じ場所で日の出を待ちながら休憩と呼吸を整える。
この五.五合目あたりでも標高2350mぐらいあるので、ちょこちょこ休憩を取り入れながら、深呼吸をし続けて血中酸素濃度を上げておくことが大切なのです。
すぐに富士山鹿の親子に出くわす。
日の出を見ながらちょいと休憩!
5:10六号目到着!
標高2390m
ここまではだいたい平坦で順調に登っていった。
途中、暑くなってきたのでレインスーツを脱いでみた。
息子はいつも猛暑の中でサッカーをやっているせいか圧倒的に暑さ、直射日光に強い!
5:50七合目到着!
標高2700m
傾斜角度が少しづつ上がってきたのでふくらはぎなどが疲れ始める。
ここまでは順調に歩けた。
7:00八合目到着!
標高3020m
ここまで休憩を数回取り入れ、順調に登って行ったのだが、娘の体に異変が!
なんとお腹が痛くて動けないと言っていたのである。
恐らく早朝に食べた冷やしラーメンのせいではないかと推測される。
くれぐれも早朝から冷やしラーメン食べてハードトレーニングはしてはいけないよ!
休憩のたびにグミを食べていたことも気になる。
自分も汗だくで膝の調子もいまいちであったので、良い休憩になった。
息子は余裕!
7:30また歩き始める。
太陽が昇ると直射日光のおかげで少しずつ体感温度は上がって、休憩中も寒く感じなくなった。
娘は休憩しながら消化が終わったのか、すこぶる元気を取り戻した。
9:05本八号目到着!
標高3400m
八合目の後は九合目ではない。
なんと本八合目なのだ。
八合目から九合目まではやたらと長く、疲労が溜まって来る。
標高が上がるにつれ、酸素が薄くなってきている感覚がある。
登山道は溶岩の岩場が増え、鎖、手やストックを使って登ることになる。足の置き場に気をつけながら慎重に上がっていかないとバランスを崩して膝が壊れそうになる。
息子と娘は先に行っていいよと告げ、あっという間に先を行ってしまった。頼もしい限りである。
9:40九号目到着!
標高3590m
とにかく呼吸を整えながら登っていくことになる。脱水症状にも気を使う。
空気が薄くなれば、酸素濃度、湿度もかなり下がる。湿度が下がれば汗が揮発してしまい、呼吸するたびに口の中、呼吸器からどんどん水分が奪われてしまうからだ。
10:29富士山山頂到着!
標高3756m
登頂成功!
1番は息子、2番は娘、圧倒的に遅れて自分。膝に力が入らずゆっくりと登る羽目になった。山頂は風向きのせいか、爆風で体感温度はかなりさがる。
先に着いた子どもたちは
寒い!
早くカップヌードル食べよう!
と山頂に着いた余韻にも浸らせてくれない。
山頂に着いたら、高級なカップラーメンをご馳走してやるという約束だったので、山小屋でカップヌードルで祝杯を上げる。
1人だけなぜかうどん。
山頂で登頂記念にお土産を購入したら、
寒いから早く降りよう!
と子どもたちから言われ、トイレに行って、噴火口を観察してすぐさま下山道へ。
11:15下山開始!
とにかく下山道は長い。
眼下に見える七合目のトイレを目標にジグザグ道をひたすら降りる。
15:24五合目到着!
富士山登山往復所要時間 約11時間
みんな頑張った!
ここで富士山のお土産購入しておく。
自分は富士山Tシャツと富士山靴下を記念に。
息子は富士山Tシャツ。
娘は富士山マグカップとキーホルダー。
16:30富士山パーキング行きのシャトルバス出発!
17:10富士山パーキング到着!
無事下山できたことで、ジュースで乾杯!
17:40帰りだ!
休憩を挟みながら渋滞はほとんどなく順調に車を走らせた。
20:15自宅に到着!
家を出発してからだいたい20時間。
五合目→山頂→五合目だいたい11時間。
混雑した山小屋で宿泊するのはどうも気が引ける。
筋肉痛は4日間は続いた。
仕事をしながら疲労が取れるのに1週間かかった。
子どもたちは筋肉痛はなく、次の日からサッカーをやっていた。頼もしい。
着実とオッサンに向かっている感じがする。
富士山の登山は
子どもたちの大人への階段を上がるためのステップに過ぎない。
子どもが自分自身の力で11時間もかけてやり切ったことに自信になると思う。
ひとつの「1番」を達成できたことでいい思い出になると思う。
これから子どもたちは反抗期や親離れに向かっていくと思われる。スポーツで忙しくなり、親と一緒に何かをするといったことが減って来ると思う。
親としても子どもたちと一緒に一つの目標に向け頑張って歩いていくことはいい思い出の一つになりました。
娘もこれからは大人扱いにしていくつもりです。