2024/09/29
10月の診療日程になります。
熱中症について書いてみようと思います。
夏になると、気温が30度以上になり、あちこちで熱中症に対して注意されるようになりますね。
熱中症は主に
ミネラル分不足、
水分不足、
酸素不足、
として症状が現れます。
熱中症のサインとは
1.口がやたらと渇く
2.立ちくらみやめまいがする
3.生あくびが頻発する
4.頭痛
5.吐き気や嘔吐がある
6.手足のけいれんが出る
7.身体がだるくなる
8.まっすぐに歩けない
9.汗が出過ぎたり、出なくなったりする
10.意識がなくなる、混濁する
このような症状が出始めたら、体の水分不足、ミネラル分不足、酸欠症状を考えた方が良いと思います。
それぞれを説明しておきますね。
1、口がやたらと渇く。
口が渇いたり、唇が渇いたりすると、唾液がうまく分泌されていない信号です。
まずは、口に水を含み、口の中で水分を長時間止め潤いを与えていきましょう。
それから飲み込むのです。
体に熱がこもりすぎたため、体温を下げるために水を欲するための症状です。
氷を口の中に入れて溶かしながら飲み込むと言うのも良い方法だと思います。血液の温度を下げるために水分を多めに取ることが必要になります。
2.立ちくらみやめまいがする。
立ちくらみやめまいは簡単に言うと脳の酸欠反応です。
汗をいっぱい書いたり、呼吸が浅い状態が続いていると、
血中の水分量と血中の酸素濃度が低下し、
脳への酸素供給量が減少したため、
「座ってなさい」
「寝ていいなさい」
と言う動かないようにするためにサインを出します。
このサインが出たときは、自然海塩と水分をしっかり取り、深呼吸を繰り返していくと症状が緩和されていきます。
3.生あくびが頻発する。
あくびをすると言う事は、酸欠症状の1つです。
ため息も酸欠症状の1つです。
知らずのうちに深呼吸をしてくれているサインなのです。
4.頭痛
頭痛は様々な要因で引き起こされますが、
熱中症の場合、頭部に熱がこもり、自律神経が乱されたため、血管が収縮し、頭皮や頭蓋骨への血流障害によって引き起こされると思います。
まずは、頭を冷水で冷やす、氷枕で頭を冷やす等の対策が考えられます。
それとともに頭皮や頭蓋骨への血流を改善するために、
十分なミネラル分と水分をしっかり取りましょう。
酸欠症状でも頭痛が出るので、深呼吸を繰り返し行うことが重要です。
5.吐き気や嘔吐がある。
吐き気や嘔吐の症状は胃から出る反応の1つです。
食べたものを消化するのに余裕がないために、胃袋から食べ物を吐き出させるために行うサインです。
水分が足りなくて、消化がうまく行えない。
水分が足りなくて、胃液が出せない。
胃に送る血液が十分にないため消化を諦める。
体調が悪いのに、胃を動かすためのエネルギーがない。
こんな時に、吐き気や嘔吐という症状を出すのです。
胃に入れてほしくないため、吐き出そうとするわけで、食べないことです。
水は消化する必要がないため、水分をしっかりとって、
場合にもよりますが、吐き気がおさまるまで吐けるものがなくなるまで吐き出した方がよさそうです。
6.手足のけいれんがでる。
手足の痙攣が起こったら要注意です。
脳に熱がこもりすぎ、身体機能が脅かされた状態です。
自律神経の影響によって引き起こされると考えられます。
血液供給量も減少しているため、末端に血液を送り届けるために筋肉が収縮を繰り返して、血液を流そうとする反応だともいえます。
とにかく安静が大事ですが、頭を冷やしたり、ミネラルや水分摂取を行っても症状が取れない場合は救急車を呼ぶことが賢明だといえます。
7.身体がだるくなる。
体に熱がこもりすぎて、体内の温度が下げられない状況にあると、動けない状況を作っていきます。
動けば筋肉が熱を作るため、体温が上昇してしまいます。
脳からの信号で、体にだるいと言う症状を与え、動作がゆっくりになります。
余計なエネルギーを消費しないこと、
安静にさせて体の熱を下げるようにするため
の作業といえます。
8.まっすぐに歩けない。
これは酩酊状態といいます。
脳の酸欠状態によって、意識が朦朧としているために、視点が定まらず、まっすぐに歩けない状態です。
これは脳の反応、水分不足、ミネラル分不足、酸素不足から引き起こされていきます。
まっすぐ歩けないのであれば、
ぶつかったり、転倒する可能性がありますので、
安静を保持して、呼吸を整え、症状が落ち着いてから動き始めましょう。
アルコール摂取しても同じような症状が起きますが、同じ状態といえます。
9.汗が出過ぎたり、出なくなってしまう。
汗をかく事は、毒を出したり、体内の水分量を調節したり、体を冷やすためにの大事な作業です。
汗が出すぎると言う事は、体に熱がこもりすぎているため、
汗をかいて水分のの蒸発熱によって、体温を下げるために頑張っていることを意味します。
逆に、汗が出なくなってしまう場合は、
血中のミネラル不足になっている可能性があります。
体液はほぼ海水の塩分組成と同じです。
血液は現代の海水の塩分濃度の1/3です。
これは生命活動に必要なため一定に保たれています。
汗とともに体内のミネラル分がでてしまえば、当然ミネラル不足になってしまうのです。
ミネラル分は骨に蓄えていますが、
すぐに骨を溶かしてミネラル不足を補うことはできないため、
汗の放出を抑えてしまうのです。
強度の塩分不足は汗が出なくなって、体温の調節ができなくなって、危険な状況に陥ります。
10.意識がなくなる、混濁する。
この状況になると結構危険な状態であると考えられます。
すぐさま病院へ駆け込むことが良いと思います。
意識がなくなると言う事は、
生命維持活動が危険な状態であることです。
動けないようにして筋肉への酸素供給量を減らすこと
考えられないようにして脳への酸素供給量を減らすこと
が考えられます。
生きていられるように、活動量を極端に制限するために防御反応なのです。
熱中症で意識がなくなる事は
脳への熱がこもりすぎて、思考回路を緊急停止状態にしてしまうとも考えられます。
何かおかしいと気付いたら、
応急処置としてまず涼しい場所に移り、
水分補給をしてください。
出来るだけ、塩水を摂取した方が良いです。
スポーツドリンク系は、ものすごい量の砂糖が混入しているため、血糖値の急激な上昇を招いてしまいます。
解糖系エネルギーが高い成人までの方はまだ良いのですが、
高齢者の方々は糖を消費しにくい体になってしまっているため、砂糖が大量に入った飲料水は飲まない方がよいです。
糖尿病に患ってしまっている方も多く見受けられるので、
血液の血糖値の急上昇は厄介なことが起こります。
熱中症は、
涼しい場所に移動する、
日傘や帽子を利用する、
水分補給をこまめにするなど
小さなことが予防に繋がります。
予防対策を取れていない時でも、いち早く熱中症だと気付いて対処すれば重症にならずにすみます。
そのために、熱中症のサインを知っておきましょう。
詳しくはすぎなか整骨院ホームページ
コラムを覗いてみてください。
http://chiryouka-suginaka.net/blog/column/
治りやすい身体をつくって元気な明日へ
住所 東京都杉並区阿佐谷北6ー30ー3ー1階
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2006年国家資格 柔道整復師 取得
患者さまの身体を理解し、しっかりサポート出来るように勉強してきました。様々なお悩みにもしっかりサポートしていきます。
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