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内転筋の肉離れを起こした女子高校生

この女の子はチアリーディングして全国を目指している女子高校生です。

今年はコロナウィルスの関係から、大会ではチームでリフトしたり全員で技を出せないような大会になってしまいました。

今まで練習してきたことがこの関東大会で発揮することができなくなってしまいました。
代わりに、関東大会ではチームでチアダンスをすると言う形になったようです。

そのため、人を持ち上げたり、人を飛ばしたりする事はなく、個人技能メインの演目に変えられました。

個人技能は、開脚ジャンプ、側転からバク転などの個人個人の演技を集団でやることです。

この女子高生は、高校に入ってからチアリーディングを始めたため、側転やバク転が上手ではありませんでした。
しかし、この女の子は絶対にトップチームに入ると決意し、学校での練習以外にもバク転教室に通い、努力を続けていました。
いつもあとちょっとのところでバク転がうまくいかず、動画をチェックしたりしながらアドバイスを繰り返しやっていきました。

大会のメンバーを決めるセレクションでは見事にバク転を決めてトップチームに入ることができました。
関東大会当日までに、バク転の精度を上げるためにずっと努力をし続けていました。

治療はメンテナンスや負傷した箇所を治療するため、私が動作解析をしアドバイスを得るために毎日のように通っていました。

チアリーディングの練習は、
練習時間も長く、
できないことを繰り返し行うことで体に過度の負荷が加わり、
手首や肩、首、股関節などを負傷していました。

その都度、しっかり治療し、次の練習に向けてコンディショニングを図っていました。

関東大会の6日前に
右大腿部の内側、上端が激痛になり、歩くことも困難な状況になってしまいました。

症状は
歩行困難
右大腿部の腫脹、熱感
があり、
チアリーディングの練習がとてもできるような状況ではなくなってしまいました。

診断は
右大腿部の内転筋、恥骨筋の肉離れ。

歩くことも困難で、大会は絶望的に思いましたが、
この女子高生は
どうしても大会に出たい、
どんな状況でも演技がしたい
と言う熱い思いは変わりませんでした。

今までの2年半のチアリーディングが無駄になってしまいます。
バク転ができるようになってきたのに。

私は
どうしたら大会に出場できるのか
どうやったら痛みを軽減できるのか
必死に考え続けました。

3日間の安静
練習中は見学と動画を見てイメージトレーニング
練習以外でもイメージトレーニング
出血と腫れがひどいので圧迫固定
大会まで治療に毎日通うこと

こんなことを指導し、腫れや痛みがどんどん引いてきました。

いざ練習を開始する時、再負傷や悪化を防ぐために

どこまでやれば悪化しないかをしっかり考えること
練習でやっていいこととやってはいけない事を理解してもらうこと
悪化をさせないためにテーピングで補強すること
痛みの出にくい動作を再確認してもらうこと
弾性包帯で圧迫しながら、動作制限を設け悪化させないようにすること

このようなことを実行してもらい、大会当日を迎えてもらいました。

大会前日の治療

① 筋肉内や筋膜内に溜まった血液を全部出し切り、腫れをとにかく失くすようにしました。
② 動作を良くするために、仙腸関節、股関節、足首の可動調整を行いました。
③ 機能アップのために、内転筋や恥骨筋、腸腰筋の補強テーピングを施しました。
④ 弾性包帯で圧迫しながら筋肉の負担を抑えるようにしました。
⑤内転筋や恥骨筋の動作を補助するための上半身の筋肉をしっかり調整し、可動範囲ができる限り高めました。

私ができることを徹底的に行い、整骨院で当日やる動作をやってもらいました。
バク転はさすがにやってもらわないけど、開脚ジャンプはなんとかなりました。

不完全ではあるものの、なんとかなりそうな程まで回復してました。

本人もとても喜んでおり、あきらめなくてよかったと言っていました。

大会での結果発表と痛みが悪化したかどうかを確認するために、大会の次の日にも来てもらいました。

内転筋や恥骨筋のあれは明らかに晴れており、また歩行困難に陥っていました。

これも想定内の範囲の状況であったため、良しとし、次に備えるために治療を行なっていきました。

関東大会では、見事に演技を披露して、全国大会への切符を手にしました。

チアリーディングは
集団行動で同じ動作をやっていきます。
大会の近くでメンバーが1人いなくなると、集団行動としての演技がまとまらなくなってしまうので、大会に出場できたことがとても嬉しかったです。

この女子高校生のあきらめない姿勢から、私も一緒に治療でき、大会へ向けて努力できたことがとても楽しかったです。

スポーツ選手は、怪我は致命的になってしまいます。
日ごろのコンディショニングや大会までの調整がいかに大事ではないかと考えさせられた治療になります。

詳しくはすぎなか整骨院ホームページ
コラムを覗いてみてください。
http://chiryouka-suginaka.net/blog/column/

治りやすい身体をつくって元気な明日へ
住所 東京都杉並区阿佐谷北6ー30ー3ー1階
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2006年国家資格 柔道整復師 取得

患者さまの身体を理解し、しっかりサポート出来るように勉強してきました。様々なお悩みにもしっかりサポートしていきます。

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