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leg右足関節捻挫で歩行が困難の学生

右足関節捻挫で歩行が困難の学生

中学校3年生の男の子が母親に連れられて来院しました。
右足に体重乗せることができずケンケンのまま院内に上がり、辛そうにしておりました。

まず本人の動作解析から診断が始まっています。
腫れはそこまでなく、足首の内出血もそこまでない。
骨折は無いであろう。
見た目からの状態と動作に違和感を感じます。

予診表を書いて頂き、お母さんを呼び寄せ触診をして行きます。
バスケットボールをしていて、ジャンプをしたときに右足を捻挫して激痛で歩けなくなりました。と言うことでした。

触診の結果、腓骨下端部に腫脹、強度の圧痛が見受けられました。
前距腓靭帯の軽度断裂と診断。
前脛腓靭帯、三角靭帯、ショパール関節、リスフラン関節に問題はありませんでした。
腓骨、脛骨の診察もしましたがやはり骨折の問題はありませんでした。

早速治療に入り、
お母さんと学生にしっかりと説明します。
足の捻挫をするときに前体重が右足にかかり、靭帯を損傷するほど足首の可動範囲を超えて大きく動かされます。大きく動かされたときに足首の関節が大きくずれることによって、ズレが治らないままであることが痛みの大きな原因だと説明しました。
まず、足関節の矯正です。
脛腓関節、距骨下関節の位置を整えることによって、足首の腫脹はだいぶ軽減しました。
すかさず学生に立って歩いてみてちょうだい。
覚醒はスムーズに立ち上がり、びっくりしながらスムーズに歩いて行きました。
お母さんもすぐに来て良かったね!ととても喜んでおりました。

このズレを矯正しても、歩いてしまうとすぐにまたずれることが考えられますので固定を行います。
ズレを矯正しながらテーピングを行い、しっかりと固定を行いました。

治療の後、しっかりとアイシングをして、歩けるけど歩かないようにしなさいとしっかり言い聞かせました。
本人はニコニコしながら次回の来院日を伝え帰ってきました。

今回は靭帯損傷が少なかったため、強制を的確に行うことによってすぐ楽になりました。
しかし、内出血の状況からしっかりと靭帯損傷があるので、再度足関節のズレが出現しないように治療が必要になります。ズレをしっかり治しながらやっていけば、余計な腫れが出現せず早期に回復が見込めます。

楽になって良かったね!

こういったズレがあって歩行が困難なパターンはよく見受けられます。矯正をしっかり行わないままギブスなどで固定をしてしまうと、靭帯の修復は何となく進みますが関節のズレは治らないままです。固定を外した後、まだ痛いというのが他の場所で治療を行うとよくあることではないかと思われます。当院には、他の場所で治療を行ったけど治らないと言う学生やアスリートが来院することが多いです。ずれたまま放って置くと、ずれたまま関節は固まっていきます。
早期に適切な処置を行うことでより早く回復に導くことができますよ。
足首が痛いのは過去の捻挫によって生じているものもよくありますので、
お困りの場合は当院へご相談ください。